「家族葬にしたいけど、実際いくらかかるの?」「見積もりを取ったら思ったより高かった…」そんな不安を抱えている方は多いはずです。家族葬は一般葬より費用を抑えられると言われますが、実際の総額は葬儀社やプラン、参列人数によって大きく異なります。この記事では、家族葬の費用相場・内訳・人数別の目安から、賢く費用を抑える具体的な方法まで、わかりやすく徹底解説します。後悔のない葬儀選びのために、ぜひ最後までお読みください。
【結論】家族葬の費用相場は80万〜150万円が目安

家族葬にかかる費用の総額は、平均で80万〜150万円程度が全国的な相場です。
ただし「家族葬」と一口に言っても、参列者が5人程度の小規模なものから30人近くになるケースまで幅広く、費用はそれに応じて大きく変動します。
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会などの調査によると、葬儀全体(家族葬を含む)の平均費用は一時期低下傾向にありましたが、2024年調査では総額118.5万円と前回比約8万円増加に転じており、シンプル志向と費用回復が混在しています。
費用の内訳は大きく分けると、①葬儀社への基本費用(50万〜80万円)、②飲食・返礼品(10万〜30万円)、③お布施・戒名料(15万〜30万円)、④火葬場・式場使用料(5万〜15万円)の4つです。
「基本プランが安くてもオプションで総額が跳ね上がった」というトラブルが多いため、必ず総額ベースで比較・確認することが重要です。
参列人数別の費用目安|10人・20人・30人でいくら変わる?
参列人数は家族葬の費用に直結する最大の変動要因です。
以下は参列人数別の費用目安の目安です。
| 参列人数 | 費用の目安(総額) | 特徴 |
|---|---|---|
| 〜10人 | 60万〜90万円 | 家族のみの最小規模。飲食・返礼品費が最小限に抑えられる |
| 10〜20人 | 80万〜120万円 | 最も一般的な家族葬の規模。バランスが取れた費用感 |
| 20〜30人 | 100万〜150万円 | 参列者が増えるにつれ飲食・返礼品費が増加しやすい |
人数が増えると飲食費(通夜振る舞い・精進落とし)と返礼品の費用が比例して増加するため、予算の大部分を占めることもあります。
たとえば参列者1人あたりの飲食・返礼品費が1万円とすると、10人なら10万円、30人なら30万円の差になります。
「家族葬だから安くなる」と過信せず、実際に参列する人数を事前に把握した上で見積もりを依頼することが大切です。
一般葬・直葬との費用比較|どれが最も安い?
葬儀の形式による費用の違いを理解しておくことで、自分の状況に合った選択ができます。
| 葬儀形式 | 費用の目安(総額) | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般葬 | 150万〜250万円 | 参列者が多く、香典収入も期待できる。規模が大きい分費用も高い |
| 家族葬 | 80万〜150万円 | 身内中心で行うため規模を抑えられる。香典収入は少なめ |
| 一日葬 | 50万〜100万円 | 通夜を省略して告別式のみ行う形式。日数を短縮できる |
| 直葬(火葬式) | 20万〜50万円 | 儀式を省略し火葬のみ行う。最もシンプルで費用が低い |
費用だけで比較すると直葬が最も安く、次いで一日葬、家族葬、一般葬の順になります。
ただし一般葬は参列者が多い分、香典収入によって実質的な自己負担が軽減される場合があります。
家族葬は香典を辞退するケースが多く、出費がそのまま自己負担になりやすい点に注意が必要です。
故人の意向や家族の状況、予算を総合的に判断して形式を選ぶことが重要です。
地域による費用の違い|都市部と地方の相場差
葬儀費用は地域によって大きく異なります。都市部では葬儀社間の競争が激しく価格が抑えられる傾向がある一方、地方では地域の慣習や選択肢の少なさから費用が高くなるケースもあります。
一般的な地域別相場の目安は以下の通りです。
- 東京・大阪・名古屋などの大都市圏:80万〜150万円(競合多く比較しやすい)
- 政令指定都市・中核都市:75万〜130万円(バランスが取れた相場)
- 地方・農村部:80万〜160万円(慣習や親族への対応で費用が増えやすい)
地方では「通夜ぶるまいを豪華にする」「会葬返礼品を多めに用意する」といった地域の慣習があり、それが費用増加につながることがあります。
また、都市部では公営の火葬場が充実しており使用料が安いことが多いのに対し、地方では民営しかない場合もあり、施設費用に差が出ることもあります。
自分の地域の相場を正確に把握するには、複数の地元葬儀社に見積もりを依頼するのが最も確実な方法です。
家族葬の費用内訳|何にいくらかかるのか

家族葬の総費用は複数の費用項目から構成されています。
「なぜこんなに高いのか?」と感じる方は、まず内訳を正確に理解することが節約の第一歩になります。
費用は大きく4つのカテゴリーに分けられ、それぞれに相場があります。
葬儀社に支払う基本費用(50万〜80万円)
葬儀社への基本費用は総額の中で最も大きな割合を占めます。
この基本費用に含まれる主な項目は以下の通りです。
- 遺体の搬送・安置費用:自宅や安置室への搬送・冷蔵保管(5万〜15万円)
- 祭壇一式:花祭壇や白木祭壇など(10万〜30万円)
- 棺・骨壺・骨箱:素材や装飾によって価格差が大きい(5万〜20万円)
- 遺影写真の制作:データから印刷・額縁含む(1万〜3万円)
- ドライアイス・防腐処置(2万〜5万円)
- スタッフ人件費・進行費用(5万〜15万円)
葬儀社の「基本プラン」や「家族葬パッケージ」と称するものは、これらをセットにした価格設定になっています。
ただし「基本プラン30万円」の中には実際には必要最低限の項目しか含まれていないことも多く、追加オプションで最終的に80万円以上になるケースが頻繁に発生しています。
見積もりの際は「基本プランに含まれる具体的な項目リスト」を必ず書面で確認してください。
飲食・返礼品の費用(10万〜30万円)
飲食・返礼品の費用は、参列者の人数によって大きく変動する項目です。
- 通夜振る舞い(通夜後の飲食):1人あたり2,000〜5,000円程度
- 精進落とし(告別式後の会食):1人あたり3,000〜8,000円程度
- 会葬返礼品:1人あたり500〜2,000円程度(お茶・海苔・タオルなど)
- 香典返し(後日発送):受け取った香典額の半額〜3分の1が目安
家族葬では参列者を絞るため、この費用を大幅に圧縮できます。
たとえば10人規模の家族葬で会食を省略すれば、飲食費を5万円以下に抑えることも可能です。
ただし地域の慣習として会食を省略することが難しい場合もあるため、地元の葬儀社に事前に相談することをおすすめします。
宗教者へのお礼|お布施・戒名料の相場(15万〜30万円)
仏式の葬儀では、僧侶へのお布施が必要になります。
お布施・戒名料の一般的な相場は以下の通りです。
- 通夜・告別式のお布施(読経料):10万〜20万円
- 戒名料:ランクによって大きく異なり、5万〜100万円以上の幅がある
- 初七日法要のお布施:1万〜5万円
- 御車料・御膳料:それぞれ5,000〜1万円程度
戒名のランクは宗派や寺院によって異なります。一般的な「信士・信女」であれば10万〜50万円程度ですが、「居士・大姉」になると50万〜80万円以上になることもあります。
お布施の金額は正式な料金表がなく、寺院や菩提寺との関係性によっても異なるため、事前に菩提寺に相談するか、葬儀社を通じて確認することをおすすめします。
なお、神式やキリスト教式の場合は「玉串料」「神饌料」「御礼」などの名称で支払います。費用の目安は仏式とほぼ同程度です。
火葬場・式場の使用料(5万〜15万円)
火葬場と式場の利用料も葬儀費用の一部です。これらは葬儀社のプランに含まれているか別途請求かをあらかじめ確認する必要があります。
- 公営火葬場(市区町村営):住民は無料〜5万円程度、住民外は5万〜15万円程度
- 民営火葬場:10万〜20万円程度(公営より高めになることが多い)
- 葬儀式場の使用料:1日あたり10万〜30万円程度(会場の規模・設備による)
- 控室・霊安室の使用料:別途1万〜5万円かかることがある
公営の火葬場は民営に比べて費用が格段に安く、自治体によっては地元住民は無料で利用できるところもあります。
式場についても、自宅や公民館で行うことでレンタル費用をゼロにすることも可能です。
家族葬の費用が変動する5つの要因

「同じ家族葬なのに見積もり額が葬儀社によって50万円も違う…」こういった経験をする方は珍しくありません。
家族葬の費用は主に5つの要因によって大きく変動します。
それぞれを理解することで、「なぜ高い(安い)のか」を判断できるようになります。
①参列者の人数
前述の通り、参列者の人数は費用に最も直接的な影響を与えます。
人数が増えると飲食費・返礼品代が増加するのはもちろん、式場の広さや必要なスタッフ数も増えるため、葬儀社への基本費用にも影響することがあります。
たとえば5〜10人前提のプランで30人が参列した場合、会場が手狭になり広い会場への変更が必要になったり、スタッフの追加料金が発生したりすることがあります。
家族葬を計画する際は、事前に参列者の人数を概算でよいので把握し、葬儀社に正確に伝えることが重要です。
②祭壇・棺のグレード選択
祭壇と棺は費用の中でもグレードによる価格差が大きな項目です。
- 白木祭壇(シンプル):3万〜10万円
- 生花祭壇(標準):10万〜25万円
- 生花祭壇(豪華・大型):30万〜50万円以上
- 棺(エコノミー):3万〜6万円
- 棺(スタンダード):6万〜12万円
- 棺(プレミアム・桐製など):15万〜30万円以上
葬儀社のスタッフから「こちらのランクの方が一般的です」と勧められることもありますが、必ずしも高いグレードを選ぶ必要はありません。
故人や家族の意向を最優先に考え、納得したグレードを選びましょう。
③オプション追加(湯灌・エンバーミングなど)
葬儀社から提案されるオプションサービスは、必要性と費用を冷静に判断することが大切です。
- 湯灌(ゆかん):故人の体を清める儀式。5万〜15万円
- エンバーミング:遺体の防腐処理・修復処置。10万〜20万円
- グリーフケア・アフターサポート:遺族のメンタルサポート。1万〜5万円
- 生花追加:棺に添える花の量を増やす。1万〜5万円
- 映像・スライドショー制作:故人の写真を使った映像。3万〜10万円
オプションは一つひとつの金額が小さく見えても、複数追加すると合計で20万〜30万円以上になることも珍しくありません。
「不要だが断りにくい」という状況を防ぐためにも、事前に予算の上限を決めておき、必要なオプションのみ選択するようにしましょう。
④地域差
地域の慣習や物価水準によって葬儀費用は変わります。
たとえば名古屋・愛知県では全国的に見て葬儀費用が高い傾向があり、これは地域の「派手な葬儀文化」や「豪華な料理を振る舞う慣習」が影響しているとされています。
一方、東京などの大都市部では低価格帯の葬儀社が増えており、価格競争が進んでいます。
地域の慣習は「しきたりだから外せない」と感じることも多いですが、核家族化が進む現代では徐々に変わりつつあります。地元の葬儀社や僧侶に相談しながら、現代の感覚に合った葬儀を考えてみてください。
⑤時期・曜日による変動
葬儀の実施時期や曜日によっても費用は変動することがあります。
- 友引の日:友引は「友を引く」として葬儀を避ける慣習があり、多くの火葬場が休業します。友引明けは予約が集中し、希望通りの日程が取れない場合があります。
- 年末年始・お盆:火葬場や式場の予約が取りにくく、日程の融通が利きにくい時期です。
- 平日 vs 土日祝日:土日祝日に葬儀を行う場合、スタッフの人件費(割増料金)が発生する葬儀社があります。
費用の観点からは平日・混雑を避けた時期の方が比較的安くなる傾向がありますが、遺族の都合や故人の意向との兼ね合いも大切です。
家族葬の費用を抑える7つの方法

葬儀費用は「決まった定価がない」からこそ、正しい知識があれば節約できる余地があります。
以下の7つの方法を実践することで、同等の内容でも費用を大幅に抑えることが可能です。
①複数の葬儀社から見積もりを取る
家族葬費用を抑える最も効果的な方法は、複数の葬儀社に見積もりを依頼して比較することです。
同じ内容・規模の葬儀でも葬儀社によって30万〜50万円以上の価格差が生じることがあります。
最低でも3社以上から見積もりを取ることで、適正価格の相場感がつかめます。
ただし、万が一の場合に備えて事前相談(生前相談)として問い合わせることで、急いでいない状態でじっくり比較・交渉することができます。
また、インターネットの葬儀一括見積もりサービスを利用することで、手軽に複数社を比較できます。
②「総額表示」の葬儀社を選ぶ
「基本プラン30万円〜」と広告に書かれていても、実際には追加費用が積み重なって総額が100万円を超えるケースがあります。
総額(税込み)を明示している葬儀社を選ぶことが後悔しない選択の第一歩です。
見積もり書を受け取ったら、「この金額以外に追加費用は発生しますか?」と必ず確認しましょう。
消費者庁も葬儀トラブルへの注意喚起を行っており、見積もりの透明性を求める動きが業界全体で高まっています。参考:消費者庁公式サイト
③公営の火葬場・式場を利用する
公営(市区町村立)の火葬場・斎場は、民営に比べて費用が大幅に安いのが最大のメリットです。
自治体によっては住民の場合、火葬料が無料〜3万円程度で済むことがあります(民営は10万〜20万円)。
また式場(斎場)を自宅や公民館で行う場合は式場使用料がかかりません。
ただし公営施設は予約が混みやすく、希望日に取れない場合もあるため、できるだけ早めに確認・予約することをおすすめします。
④飲食・返礼品を見直す
飲食費と返礼品は、家族葬では大きな削減ポテンシャルがある項目です。
- 通夜振る舞いを茶菓子・軽食のみにする(費用を1人あたり500〜1,000円に圧縮)
- 精進落としを省略またはお弁当形式にする(1人あたり1,500〜3,000円に削減)
- 会葬返礼品をシンプルな品に変更する(1人あたり500〜800円に統一)
- 香典返しは後日郵送にまとめる(個別対応コストを削減)
家族だけの小規模な家族葬では、「飲食を省略する」という選択が全員に受け入れられやすいという利点もあります。
削減幅は参列者数によりますが、うまく見直すことで10万〜20万円の節約も十分可能です。
⑤シンプルなプラン・直葬も検討する
予算が限られている場合や故人の意向によっては、一日葬(告別式のみ)や直葬(火葬のみ)も選択肢の一つです。
直葬は儀式を省略して火葬のみ行うため費用は20万〜50万円程度と最もシンプルですが、「故人をきちんと送り出せなかった」という後悔が生まれるケースもあります。
一日葬は通夜を省略するだけで告別式は行うため、費用を抑えつつ十分なお別れの時間を確保できるバランスの良い選択肢です。
費用だけでなく、家族全員が納得できる形かどうかを最優先に考えた上で選択してください。
⑥葬祭費・埋葬料の補助金を申請する
葬儀を行った際には、健康保険・国民健康保険から給付金を受け取ることができます。
- 国民健康保険の葬祭費:自治体によって異なるが3万〜7万円程度が支給される
- 健康保険(会社員・公務員)の埋葬料:一律5万円が支給される(被保険者本人が死亡した場合)
- 後期高齢者医療の葬祭費:自治体によって3万〜7万円程度が支給される
申請しないと受け取れない給付金であり、多くの方が申請を忘れているケースがあります。
申請先は故人が加入していた健康保険の保険者(市区町村役場・勤務先の健康保険組合など)です。期限は2年以内(保険によって異なる)なので早めに手続きしましょう。参考:厚生労働省公式サイト
⑦互助会・葬儀保険を活用する
事前に備えることで葬儀費用の実質負担を抑える方法もあります。
冠婚葬祭互助会は月々1,000〜3,000円程度の掛け金を積み立てることで、将来の葬儀費用に充てられる制度です。長期積立によって一定の割引サービスや付帯サービスが受けられます。
葬儀保険(終身保険型)は比較的低額な保険料で葬儀費用をカバーできる保険で、高齢になってからでも加入しやすいのが特徴です。
ただし互助会は解約時に手数料が高い場合があること、葬儀保険は積立金が少額に留まる場合があることなど、事前にデメリットも理解した上で加入判断することが重要です。
家族葬の見積もりで必ず確認すべき5つのポイント

葬儀費用のトラブルの多くは、見積もりの段階での確認不足が原因です。
以下の5つのポイントを必ずチェックすることで、後から「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
①プランに含まれる内容の詳細
「家族葬プラン〇〇万円」という表示は、含まれる内容が葬儀社によって大きく異なります。
必ず以下の項目が含まれているかを確認してください。
- 遺体の搬送・安置(距離・日数の制限の有無)
- 祭壇・棺・骨壺・遺影写真
- ドライアイス(何日分か)
- スタッフの人数・対応内容
- 葬儀進行に必要な消耗品一式
書面(見積書)で項目を一つひとつ確認し、曖昧な項目はすべて質問しましょう。
②追加費用が発生する条件
基本プランに含まれない費用が発生する条件を事前に把握することが重要です。
よくある追加費用の発生条件として以下のものが挙げられます。
- 搬送距離が一定km以上(例:20km超は1kmごとに追加料金)
- 安置日数が規定日数を超過した場合
- 参列者が想定人数を超えた場合
- 土日祝日・深夜・早朝のスタッフ対応
- 自宅での安置(布団・機材の持ち込み費)
「どのような場合に追加費用が発生しますか?」と直接質問し、答えを見積書に明記してもらうことで後のトラブルを防げます。
③火葬場・式場費用は込みか別か
葬儀社の見積もりに火葬場・式場の使用料が含まれているかどうかは、総額に大きく影響します。
「プラン費用とは別に火葬料が〇〇万円かかります」という話を後から聞かされるケースが頻発しています。
見積もりの段階で「火葬場の費用はプランに含まれていますか?」と必ず確認し、含まれない場合は別途いくらかかるかを明示してもらいましょう。
④宗教者の手配は含まれるか
菩提寺がない場合、葬儀社が僧侶・神官などを手配してくれるサービスを提供していることがあります。
この場合、手配費用(お布施相当額)がプランに含まれているか、別途支払いが必要かを確認してください。
菩提寺がある場合は葬儀社の手配は不要ですが、菩提寺への連絡・日程調整は家族が直接行う必要があります。
また、「戒名料はお布施に含まれますか?」という点も必ず確認しましょう。戒名料は別途請求となる場合が多いです。
⑤キャンセル・変更時の対応
事前相談(生前相談)で葬儀社と契約した場合、キャンセルや変更が発生した際の対応を確認しておくことが大切です。
- 事前契約後にキャンセルした場合のキャンセル料の有無・金額
- プラン変更(グレードアップ・ダウン)が可能かどうか
- 葬儀社の倒産など万が一の場合の保証
互助会の場合は特にキャンセル料が高額になりやすいため注意が必要です。契約内容はよく読み、納得してから署名しましょう。
家族葬の費用トラブル事例と回避策

葬儀費用に関するトラブルは決して珍しくありません。
実際に起きたトラブル事例と、その回避策を把握しておくことで、同じ失敗を防ぐことができます。
事例①「基本プラン30万円」が総額100万円超に
【事例内容】インターネット広告で「家族葬プラン29.8万円〜」を見つけ契約。しかし搬送費・安置費・火葬料・お布施・飲食費がすべて別途請求となり、最終的な総額が110万円になった。
【回避策】見積もりの際に「これ以外に追加費用は一切発生しませんか?」と確認し、総額表示・追加なしを書面で確約してもらうことが重要です。また、広告の「〜円〜」という最安値表示に惑わされず、総額ベースで3社以上を比較することを徹底しましょう。
事例②香典収入を当てにしたら大赤字
【事例内容】「参列者から香典をもらえるから実質負担は少ない」と考えて家族葬を計画したが、家族葬では香典辞退が多く、実際に受け取った香典はほぼゼロ。結果として100万円以上の費用が全額自己負担になり生活に支障が出た。
【回避策】家族葬では香典を辞退するかどうかを事前に決定し、香典収入をあてにしない予算設計を行うことが必須です。費用が心配な場合は直葬や一日葬も選択肢として検討しましょう。
事例③安さだけで選んで後悔したケース
【事例内容】最も安い葬儀社を選んだが、スタッフの対応が事務的で故人への敬意が感じられず、葬儀後に「大切な人をきちんと送り出せなかった」という後悔が残った。
【回避策】価格だけでなく、葬儀社の評判・口コミ・スタッフの対応力も確認することが大切です。事前相談の際にスタッフの対応を確認し、費用と品質のバランスを総合的に判断しましょう。急いでいない場合は複数社を実際に訪問して比較することをおすすめします。
【Q&A】家族葬の費用に関するよくある質問

家族葬の費用に関してよく寄せられる疑問にお答えします。
Q. 家族葬で香典は受け取るべき?辞退すべき?
A: どちらでも問題ありません。ただし、家族葬では香典辞退が増えている傾向があります。辞退する場合は訃報の連絡時に「誠に勝手ながら、香典・御供物はご辞退申し上げます」と明記することがマナーです。受け取る場合は後日香典返しが必要になるため、その費用も予算に含めて計画しましょう。なお、親族間では香典を受け取ることが一般的ですが、友人・知人へは辞退するケースが多いです。
Q. お布施の金額はどうやって決める?
A: お布施に定価はありません。菩提寺がある場合は直接お寺に確認するのが最善です。「いくら包めばよいでしょうか」と素直に聞いても失礼にはなりません。菩提寺がない場合は葬儀社経由で手配する際の目安として、通夜・告別式の読経で10万〜20万円、戒名料が別途5万〜30万円程度が一般的な相場です。地域や宗派によっても異なりますので、葬儀社のスタッフに相場を確認することもできます。
Q. 葬儀費用は誰が負担するのが一般的?
A: 法律上の明確な定めはありませんが、一般的には喪主(施主)が負担するケースが多いです。ただし兄弟姉妹で分担したり、香典収入から支払ったりするケースもあります。事前に家族間で費用負担について話し合っておくことがトラブル防止につながります。なお、葬儀費用は相続財産から支払うことができ、相続税の計算上は相続財産から差し引く(控除できる)費用として認められています。参考:国税庁公式サイト
Q. 葬儀費用が払えない場合はどうする?
A: いくつかの選択肢があります。まず葬儀社への分割払い・後払い交渉が可能な場合があります。また、生活保護を受給している場合は自治体から「葬祭扶助」として費用が支給されます(直葬レベルが対象)。さらに、故人の預貯金から支払うことや、相続財産から充当することも認められています。費用が用意できない場合は、直葬(火葬のみ)を選択することで20万〜50万円程度まで費用を抑えることができます。参考:厚生労働省公式サイト(生活保護制度)
Q. 家族葬と一般葬、トータルでどちらが安い?
A: 自己負担額で比較すると、必ずしも家族葬が安いとは限りません。一般葬は参列者が多い分、香典収入が多くなるため実質的な自己負担が軽減される場合があります。仮に一般葬の総費用が200万円でも、香典収入が100万円あれば自己負担は100万円。家族葬で80万円かかり香典収入がゼロなら80万円の自己負担、という比較になります。故人の交友関係や家族の意向を含め、トータルコストで判断することが重要です。
まとめ|家族葬の費用相場を把握して後悔のない選択を

この記事で解説した家族葬の費用に関する重要なポイントをまとめます。
- 家族葬の費用相場は総額80万〜150万円が目安。参列人数・グレード・地域によって大きく変動する
- 費用の内訳は「葬儀社基本費用(50万〜80万)」「飲食・返礼品(10万〜30万)」「お布施・戒名料(15万〜30万)」「火葬場・式場費(5万〜15万)」の4項目
- 費用を抑えるには複数社から見積もりを取る・総額表示の葬儀社を選ぶ・公営施設を利用する・補助金を申請するの4点が特に効果的
- 見積もりの際は「プランに含まれる内容の詳細」「追加費用の条件」「火葬場費用の含み」を必ず書面で確認すること
- 急ぎでない場合は生前相談を活用し、余裕を持った比較・検討が後悔のない選択につながる
大切な方の葬儀は、費用だけでなく故人を心を込めて送り出せるかどうかも重要な判断軸です。
この記事で得た知識をもとに、家族全員が納得できる葬儀の形を選んでいただければ幸いです。
不明な点は葬儀社への事前相談を遠慮なく活用し、一人で抱え込まないことが大切です。


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