エンディングノートの書き方ガイド|項目別の記入例と挫折しないコツ

エンディングノートの書き方ガイド|項目別の記入例と挫折しないコツ

「エンディングノートを書こうと思っているけど、何から書けばいいかわからない」「途中で挫折してしまった」そんな方は多いのではないでしょうか。エンディングノートは、自分の意思や大切な情報を家族に残すための重要なツールです。この記事では、基本情報から資産・デジタル遺産・家族へのメッセージまで、7つの項目別に具体的な記入例を紹介します。挫折しないコツや保管方法まで網羅しているので、今日から書き始めるための第一歩が踏み出せます。

目次

エンディングノートとは?目的と遺言書との違いを解説

エンディングノートとは?目的と遺言書との違いを解説

エンディングノートとは、自分の死や介護が必要になったときに備えて、希望や大切な情報を書き留めておく覚書です。

法律で定められた書式はなく、市販のノートや無料テンプレートを使って、誰でも自由に書くことができます。

「終活」という言葉が広まるとともに、40代・50代から書き始める方も増えており、決して高齢者だけのものではありません。

エンディングノートを書く3つの目的【自分・家族・今を豊かに】

エンディングノートを書く目的は、大きく3つに分けられます。

①自分のための目的:自分の価値観・人生観を整理することで、残りの人生をどう生きるかを見つめ直すきっかけになります。

②家族のための目的:万が一のときに、家族が必要な手続きを迷わず進められるよう、資産・医療・葬儀の希望を伝える役割を果たします。

③今を豊かにするための目的:書く作業を通じて感謝の気持ちを言語化することで、家族との関係がより深まる効果もあります。

「死の準備」というネガティブなイメージを持たれがちですが、実際には今の自分を整理し、前向きに生きるためのツールとして活用できます。

遺言書との決定的な違い【法的効力の有無を比較表で確認】

エンディングノートと遺言書は混同されがちですが、最大の違いは「法的効力の有無」です。

項目 エンディングノート 遺言書
法的効力 なし あり
書式 自由 法律で規定(自筆・公正証書など)
財産分割への効力 なし(希望の表明のみ) あり(相続に直接影響)
費用 無料〜数百円 公正証書は数万円〜
保管 自由 法務局や公証役場での保管推奨
書き直し いつでも自由 所定の手続きが必要

遺言書は民法(e-Gov法令検索)に基づく法的文書であり、財産の分割方法を法的に指定できます。

一方、エンディングノートに法的拘束力はありませんが、医療・介護・葬儀など遺言書では書けない希望を自由に伝えられるのが強みです。

財産が多い方はエンディングノートと遺言書の両方を準備することが理想的です。

書かないと家族が困る?実際に起きたトラブル事例

エンディングノートを残さなかった場合、家族が直面するトラブルは想像以上に多岐にわたります。

【事例①】銀行口座が見つからず相続手続きが半年以上かかった:故人名義の口座がどの銀行にあるか不明で、金融機関を一つひとつ照会する必要が生じました。

【事例②】延命治療の希望が伝わらず家族が判断に苦しんだ:本人の意思が不明なまま、家族が延命するかどうかを決断しなければならず、精神的負担が長期化しました。

【事例③】サブスクリプションが解約できず毎月課金が続いた:ID・パスワードがわからず、動画配信サービスや保険の引き落としが数ヶ月間止まらなかったケースもあります。

【事例④】葬儀の形式で兄弟間に意見の相違が生じた:故人の希望が不明なため、家族葬にするか一般葬にするかで兄弟が対立し、関係悪化につながりました。

これらのトラブルはいずれも、エンディングノートに情報と希望が書かれていれば防げるものばかりです。

エンディングノートの書き方【7つの項目別に記入例を紹介】

エンディングノートの書き方【7つの項目別に記入例を紹介】

エンディングノートには決まった書式はありませんが、家族が困らないよう以下の7つの項目を押さえておくと安心です。

それぞれ「何を・どこまで・どう書けばいいか」を具体的な記入例とともに解説します。

①基本情報の書き方(氏名・生年月日・本籍・マイナンバー)

基本情報は、相続手続きや各種届出に必要な情報をまとめるセクションです。

記入すべき項目の例:

  • 氏名(戸籍上の正式表記)・ふりがな
  • 生年月日・出生地
  • 本籍地・住民票の住所
  • マイナンバー(個人番号)
  • 運転免許証・パスポート番号(任意)
  • 血液型・アレルギー情報

記入例:「氏名:山田 太郎(やまだ たろう)/生年月日:昭和40年5月10日/本籍:東京都新宿区〇〇町1-2-3/マイナンバー:別紙参照」

注意点:マイナンバーは情報漏洩リスクがあるため、ノート本体には「別紙参照」と記載し、実際の番号は封筒に入れて一緒に保管するか、カード自体の保管場所のみを記入する方法が安全です。

本籍地は戸籍謄本の取得に必要となるため、正確に記載しておきましょう。

②資産・財産情報の書き方(銀行口座・保険・不動産・借入)

財産情報は、相続手続きで最も重要なセクションです。家族が「どこに何があるか」を把握できるよう、できるだけ詳しく記入します。

【銀行口座】記入例:「〇〇銀行 △△支店 普通預金 口座番号:1234567 / キャッシュカードは〇〇の引き出しに保管」

【生命保険・医療保険】記入例:「〇〇生命 証券番号:A1234567 / 担当:△△代理店 電話:03-XXXX-XXXX / 保険証書は〇〇のファイルに保管」

【不動産】記入例:「自宅:東京都△△区〇〇 / 土地・建物の登記済権利証は〇〇の金庫に保管 / ローン残債:あり(〇〇銀行)」

【借入・ローン】記入例:「住宅ローン:〇〇銀行 残債約〇〇万円 / カードローン:なし」

重要:暗証番号やインターネットバンキングのパスワードは、エンディングノート本体への記載は避け、別紙に記入して封をするか、パスワード管理ツールを使うことを推奨します。

株式・投資信託・仮想通貨などの金融資産も忘れずに記入しましょう。証券会社名・口座番号・ログイン方法をメモしておくと手続きがスムーズです。

③医療・介護の希望の書き方(延命治療・臓器提供・施設)

医療・介護の希望は、家族が最も判断に迷うデリケートなセクションです。本人の意思を明確に示すことで、家族の精神的負担を大幅に軽減できます。

【延命治療】記入例:「回復の見込みがない場合、延命のみを目的とした治療は希望しません。痛みを和らげる緩和ケアを優先してください。」

【臓器提供】記入例:「臓器提供に同意します。提供できる臓器はすべて提供してください。(臓器提供意思表示カードにも記載済み)」もしくは「臓器提供は希望しません。」

【かかりつけ医・持病】記入例:「かかりつけ医:〇〇クリニック(電話:03-XXXX-XXXX)/ 持病:高血圧・糖尿病 / 服用薬:〇〇(薬手帳は〇〇の引き出しに保管)」

【介護施設の希望】記入例:「できる限り自宅で介護を受けたいですが、家族に負担がかかる場合は施設への入居も受け入れます。特別養護老人ホームを希望します。」

臓器提供については、厚生労働省の臓器移植に関する情報も参考にしてください。

④葬儀・お墓の希望の書き方(家族葬・遺影・散骨)

葬儀・お墓の希望は、費用や宗教的な問題も絡むため、できるだけ具体的に記入しておくことが家族への最大の贈り物になります。

【葬儀形式の希望】記入例:「家族・親族のみの家族葬を希望します。一般葬は不要です。費用の目安は〇〇万円程度でお願いします。」

【宗教・宗派】記入例:「宗教:仏教 宗派:〇〇宗 / 菩提寺:〇〇寺(電話:XXXX-XXXX)/ 戒名については住職に相談してください。」

【遺影写真】記入例:「遺影に使ってほしい写真は、〇〇フォルダの『遺影候補』に保存しています。〇〇年に撮影したものが気に入っています。」

【お墓・埋葬の希望】記入例:「既存の墓:〇〇寺の山田家墓地 / 散骨を希望する場合は海洋散骨で構いません。樹木葬でも可。」

【香典・返礼品】記入例:「香典は辞退してください。参列者へのお礼の品は不要です。」

葬儀社を事前に検討している場合は、資料請求済みの会社名・電話番号も記載しておくとスムーズです。

⑤連絡先リストの書き方(訃報を伝える人・優先順位)

訃報連絡リストは、誰に・どの順番で・どのような方法で連絡するかを整理したリストです。

記入すべき項目:氏名・続柄または関係性・電話番号・メールアドレス・連絡の優先順位・備考(訃報を知らせるかどうかの判断含む)

記入例(表形式):

優先順位 氏名 続柄 電話番号 備考
1 山田 花子 長女 090-XXXX-XXXX 最初に連絡
2 田中 一郎 03-XXXX-XXXX 本人が連絡困難な場合は花子に依頼
3 〇〇会社 △△部長 元上司 03-XXXX-XXXX 訃報のみ伝える

ポイント:「連絡しなくてよい人」も明記しておくと、家族の判断の手間が省けます。

SNSでの訃報公開の可否(例:「Facebookに投稿してよい」「SNSには載せないでほしい」)も記入しておくと安心です。

⑥デジタル遺産の書き方(SNS・サブスク・パスワード管理)

デジタル遺産とは、SNSアカウント・サブスクリプションサービス・クラウドデータなど、オンライン上の資産や契約のことです。

近年、デジタル遺産の処理が相続の中で大きな課題となっており、事前に整理しておくことが重要です。

【SNSアカウント】記入例:「Facebook:アカウント名〇〇 / 死後はアカウントを削除してください(もしくは追悼アカウントに変更してください)。」

【サブスクリプション】記入例:「Netflixほか動画サービス3件、音楽配信1件、スマホ保険1件を契約中。一覧は別紙に記載。クレジットカード(〇〇カード)から引き落とし中のため、解約処理をお願いします。」

【パスワード管理の方法】:IDとパスワードは、エンディングノート本体への直接記載は避け、以下のいずれかの方法で管理することを推奨します。

  • 専用のパスワード管理アプリ(例:1Password・Bitwarden)のマスターパスワードのみをノートに記入
  • パスワード一覧を別紙に手書きし、封筒に封をして保管
  • 信頼できる家族1名にのみ口頭で伝えておく

【クラウドデータ】記入例:「写真データはGoogleフォトに保存。家族に共有アルバムを作成済み。データのダウンロードはGoogleアカウントからお願いします。」

スマートフォンのロック解除コードも合わせて伝えておくと、手続きが大幅にスムーズになります。

⑦家族へのメッセージの書き方【例文付き】

家族へのメッセージは、エンディングノートの中で最も心に残るセクションです。難しく考えずに、日頃から伝えられなかった感謝や想いを素直に書きましょう。

書き方のポイント:

  • 相手ごとに個別のメッセージを書く
  • 過去の思い出や具体的なエピソードを入れると伝わりやすい
  • 難しい言葉は不要。普段の言葉で書くと気持ちが伝わる
  • 「ありがとう」「愛している」など感謝の言葉は具体的に

【配偶者へのメッセージ例文】:「〇〇へ。長い年月、隣にいてくれてありがとう。あなたと結婚したことが、私の人生で一番の幸せでした。これからも健康に気をつけて、笑顔でいてください。」

【子どもへのメッセージ例文】:「〇〇へ。生まれてきてくれてありがとう。あなたの笑顔にどれだけ救われたかわかりません。どうかあなたらしく、幸せな人生を歩んでください。父・母より。」

【孫へのメッセージ例文】:「〇〇ちゃんへ。おじいちゃんはいつもあなたのことが大好きでした。大きくなったら、ぜひ〇〇に行ってみてください。きっと喜びますよ。」

書き終わった後は封をして「〇〇へ」と名前を書いた封筒に入れておくと、プライバシーが守られます。

挫折しないエンディングノートの書き方【順番とコツ】

挫折しないエンディングノートの書き方【順番とコツ】

エンディングノートを書き始めたものの、途中で止まってしまう方は少なくありません。

挫折の原因のほとんどは「最初から全部書こうとすること」と「完璧を求めすぎること」にあります。

正しい順番とコツを知るだけで、驚くほどスムーズに書き進めることができます。

書きやすい順番で進める7ステップ

挫折しないためには、書きやすい項目から始めることが鉄則です。難しいテーマは後回しにして、まず「書けた」という達成感を積み重ねましょう。

  1. ステップ1:基本情報(氏名・生年月日・本籍):事実を書くだけなので、最も取り掛かりやすい。5分で完了できます。
  2. ステップ2:連絡先リスト:スマホのアドレス帳を見ながら書けるので、比較的簡単です。
  3. ステップ3:資産・財産情報:通帳や保険証書を手元に置いて書きます。一度に全部書かなくてOK。
  4. ステップ4:デジタル遺産:スマホやPCを見ながら、サブスクやSNSの一覧を作ります。
  5. ステップ5:葬儀・お墓の希望:希望がはっきりしていない場合は「未定」でも構いません。
  6. ステップ6:医療・介護の希望:じっくり考えが必要なので、後半に配置。空欄でも大丈夫です。
  7. ステップ7:家族へのメッセージ:最後に感謝の言葉を書きます。感情が整ってから書くのが◎。

1日1ステップを目標にすれば、1週間で全項目を一巡することができます。

完璧を求めない3つのルール【鉛筆・空欄OK・年1回見直し】

エンディングノートを続けるために、以下の3つのルールを心がけてください。

ルール1:鉛筆(または消せるボールペン)で書く:情報は変わるものです。銀行口座が増えたり、希望が変わったりすることを前提に、修正しやすい筆記具を使いましょう。

ルール2:空欄は恥ずかしくない:わからないことや決めていないことは、無理に埋める必要はありません。「未定」「検討中」と書いておくだけで十分です。

ルール3:年1回の見直しを習慣化する:誕生日や元旦など、覚えやすい日を「見直しデー」に設定しましょう。情報が古くなったまま放置するのが最大のリスクです。

「完成させなければいけない」というプレッシャーを捨て、「今の自分が書ける範囲で書く」という気楽な姿勢が、長続きの秘訣です。

今日5分でできる最初の一歩

「いつか書こう」と思っているうちに何年も経ってしまう——そんな方のために、今日すぐできる5分の行動を提案します。

  1. 手元にあるノート(何でもOK)を1冊用意する
  2. 1ページ目に氏名・生年月日・本籍地だけを書く
  3. 日付を記入して閉じる

これだけで、エンディングノートは「始まり」ます。

専用ノートを買うのを待つ必要も、全項目を一度に書く必要もありません。「書き始めた事実」が最も大切です。

次に時間があるときに、連絡先リストを追加する——その繰り返しが、気づけば充実したエンディングノートになっています。

エンディングノートの入手方法と選び方

エンディングノートの入手方法と選び方

エンディングノートは今や入手経路も多様化しています。自分に合った方法でスタートできます。

入手方法は3パターン(市販・無料ダウンロード・アプリ)

【パターン1:市販のエンディングノートを購入する】

書店・文具店・大型ホームセンターなどで販売されており、価格は500円〜2,000円程度が一般的です。

記入欄が整備されており、書くべき項目のガイドがついているため、初めての方に最もおすすめです。

【パターン2:無料テンプレートをダウンロードして使う】

自治体や社会福祉協議会が無料のエンディングノートのPDFテンプレートを配布しているケースがあります。

お住まいの市区町村の公式サイトで「エンディングノート 無料」と検索してみてください。印刷してバインダーに綴じるだけで使えます。

【パターン3:スマホアプリを活用する】

エンディングノート専用のスマホアプリも複数リリースされており、クラウド保存・家族との共有機能が充実しているものもあります。

ただしアプリはサービス終了リスクがあるため、重要な情報は紙でも保管しておくことを強く推奨します。

選ぶときの3つのチェックポイント

エンディングノートを選ぶ際は、以下の3点を確認しましょう。

  • ①記入欄の広さ:書きたいことがしっかり書けるか確認。記入欄が狭いと途中で書く気をなくします。
  • ②項目の網羅性:基本情報・資産・医療・葬儀・連絡先・デジタル遺産・メッセージの7項目が含まれているか確認。
  • ③耐久性:長期保管を想定し、品質のしっかりした製本のものを選ぶ。リング式は後から頁の追加・差し替えができて便利。

価格の高さと内容の充実度は必ずしも比例しません。1,000円前後の市販品でも十分な機能を備えているものが多数あります。

どれを選んでも「書く内容」は同じ【迷ったらまず書き始める】

ノートの種類で迷う時間が長くなるほど、書き始めるタイミングが遅くなります。

重要なのは「何のノートを使うか」ではなく「何を書くか」です。

市販・ダウンロード・アプリ、どれを選んでも記入する内容は本質的に変わりません。手元にある普通のノートでも今すぐ始められます。

まず書き始め、使いにくいと感じたら専用のノートに移行する——この順番が最もスムーズです。

エンディングノートを書いた後にやるべきこと

エンディングノートを書いた後にやるべきこと

書き終わったら終わりではありません。エンディングノートが「いざというとき」に機能するには、保管と定期更新が不可欠です。

保管場所を決めて家族に伝える【貸金庫はNG】

エンディングノートは「存在を知られてこそ意味がある」ものです。誰も知らない場所に隠してしまっては、緊急時に役立ちません。

推奨される保管場所:

  • 自宅のわかりやすい場所(仏壇の引き出し・書斎の〇〇棚など)
  • 信頼できる家族1名に場所を口頭で伝えておく
  • 「エンディングノートは〇〇にあります」とメモをリビングに貼っておく

避けるべき保管場所:

  • 銀行の貸金庫:本人が亡くなると凍結され、家族が開けられなくなるリスクがあります。
  • 厳重に施錠された金庫:パスワードが不明で開けられないケースがあります。
  • クラウドのみの保管:ログイン情報が不明になる可能性があります。

コピーを1部作成し、信頼できる家族や司法書士・行政書士に預けておく方法も有効です。

定期的な見直しのタイミング【年1回+ライフイベント時】

エンディングノートは「書いたら完成」ではなく、定期的な更新が必要な生きたドキュメントです。

見直しを推奨するタイミング:

  • 毎年の誕生日・元旦など覚えやすい日(年1回の定期見直し)
  • 引越し・銀行口座の変更・保険の見直しをしたとき
  • 家族の変化(結婚・離婚・孫の誕生など)があったとき
  • 健康状態が変わったとき(持病の発症・手術など)
  • 終活セミナーや相続の勉強をしたとき

見直した日付をノートに記入する習慣をつけると、「最後にいつ更新したか」が一目でわかります。

親に勧めるときの声かけ例

「親にエンディングノートを書いてほしいけど、どう言えばいいかわからない」という方のために、声かけの例を紹介します。

NGな声かけ:「いつ死ぬかわからないから書いて」→ 不快感を与えてしまいます。

OKな声かけ①:「お父さんの銀行口座とかどこにあるか、万が一のとき私にはわからないから、一緒に整理しない?」→ 子どもの不安を正直に伝える方法。

OKな声かけ②:「私も書き始めたんだけど、一緒にやってみない?」→ 自分も書くことで親への抵抗感を下げる方法。

OKな声かけ③:「お父さんのこと、もっと知りたいなって思って。昔のことや大切にしていることを聞かせてほしい。」→ 「記録」ではなく「聞かせてほしい」という姿勢で誘う方法。

押しつけにならないよう、相手の気持ちを尊重しながら、自然な流れで勧めることが大切です。

エンディングノートに関するよくある質問

エンディングノートに関するよくある質問

何歳から書き始めるべき?

Q. エンディングノートは何歳から書けばいいですか?

A: 書き始める年齢に決まりはありません。40代・50代からの方も増えており、「今、自分に万が一のことがあったら家族が困るかも」と感じたタイミングが始め時です。若いほど書き直す機会も増えるため、早く始めるほど充実した内容になります。

夫婦で1冊?それぞれ別に書く?

Q. 夫婦で同じエンディングノートを使ってもいいですか?

A: 夫婦それぞれが別のノートに書くことを強く推奨します。資産・医療・葬儀・メッセージは個人ごとに異なるため、一冊にまとめると情報が錯綜し、いざというときに混乱する可能性があります。それぞれの意思を尊重した記録ができるよう、1人1冊が基本です。

認知症になったら書き直せる?

Q. 認知症と診断されたらエンディングノートは書き直せませんか?

A: 認知症の進行度によりますが、判断能力があるうちは本人が書き直すことができます。ただし、法的効力がある遺言書の作成において、成年被後見人(後見開始の審判を受けた方)が遺言をする際には、民法973条により医師2人以上の立会いが必要です。認知症と診断されていても成年後見人が未選任の場合、法律上の特別な要件はありませんが、後日の紛争防止のため医師の診断書を取得しておくことが強く推奨されます。エンディングノートの書き直し自体に法律上の制限はありませんが、認知症の診断を受ける前に内容を整えておくことが最善です。成年後見制度については厚生労働省の成年後見制度に関するページもご参照ください。

まとめ|エンディングノートは「今の自分」を整理するツール

まとめ|エンディングノートは「今の自分」を整理するツール

この記事で解説したポイントを振り返りましょう。

  • エンディングノートは法的効力がない代わりに自由に書ける覚書であり、遺言書とは別に準備することが理想的です。
  • 7つの項目(基本情報・資産・医療・葬儀・連絡先・デジタル遺産・メッセージ)を順番に書くことで、家族が困る場面を大幅に減らせます。
  • 完璧を求めず、鉛筆で・空欄OKで・年1回見直すという3つのルールが挫折防止の鍵です。
  • 保管場所は家族に必ず伝えること。貸金庫は緊急時に開けられないためNGです。
  • 今日5分、基本情報を1ページ書くだけで、あなたのエンディングノートはスタートできます。

エンディングノートは「死の準備」ではありません。今の自分が何を大切にしているか、誰を愛しているか、どう生きたいかを整理する、人生をより豊かにするためのツールです。

ぜひ今日から、1行目を書き始めてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次